やさしく、やわらかく、そぅっと

12月7日日曜夜の稽古

 

今日は体験の方が二人の予定。一人分なら道着、袴、帯、木刀、居合刀を用意できるのですが、二人分は無理です。そもそも運べません。人力しかないもので。

長木刀2本、木刀1本、居合刀2本、を持って道場へ。

 

ところが、昨日の体験の方は、すでに道着、袴、帯、足袋まで購入されてました。あれれ。

もう入会? いえ、もちろん嬉しいのですが、もう少し体験することを普段は勧めていますので、少々びっくりしました。これからよろしくお願いします。

 

もう一人は高校生の音君の同級生。これまた道着と袴をもってらっしゃる…。はあ、なるほど剣道経験者ですか。さすがに帯はなかったようで、これだけお貸ししました。

私を含め5人での稽古開始です。

 

さて、音君は久しぶりでしたので、いきなり剣術のお手本をしてもらいます。試合口5本。

ふむふむ。久しぶりの割に、体が動いていますね。そけい部も緩んでる。力も入っていない。何かやってたな。と尋ねると、素振りを稽古していたとか。やっぱり。

では、続けて陽之表を。さすがにこれはムズカシイですね。相手がいないと拍子が取れないんですよ。しっかり稽古していきましょう。

それにしても、以前に比べてゆっくり動けるようになっていました。ちょっと安心。

そっと動くように心がけて下さい。やさしく、やわらかく、そぅっとです。

 

さてお手本を見てもらったので、新会員、体験の高校生剣士にも試合口をしてもらいます。

…やっぱりムズカシイですね。つい力で受けてしまうし、力で払ってしまいます。誰でも最初はできないんです。素振りをしてもらったときは、そこそこ力を使わないようにできていたのに、相手が打ってくると過剰に反応してしまうんですよね。よく分かります。

だから、心がけてください。「やさしく、やわらかく、そぅっと」です。

 

どうにか試合口を終えて、少し休憩。で、抜刀術の稽古。

抜刀術も同じです。「やさしく、やわらかく、そぅっと」です。各自で稽古に取り組んでもらって見て回ります。一通りの稽古が終わったところで、みんなで初発刀。静かに動きます。ゆっくりゆっくり。三度ゆっくり抜いたところで、2時間が過ぎていました。

 

いやー、2時間なんてあっと言う間ですね。でも、最初だけです。いろいろ口頭での指導が出来るのは。ある程度出来るようになってくると、あとは自分との対話になります。

その対話のためにも、ぞんざいに体を動かすのではなく、ゆっくり、静かに、やさしく、やわらかく、そうっと動かすのです。そうすると、自分の体の動きが分かってくるようになります。ですからくれぐれも急がず、ゆっくり静かにです。

 

                       平成26年12月7日