柄手の工夫

いつも横でヨガの練習をしているのですが、今日はたぶん5回目の土曜だったのでお休み。

道場を広く使って稽古できました。おまけに、ヨガの最中はできるだけ音をたてないように、素抜き抜刀術の稽古中心。今日は間に太刀打と詰合の稽古を入れることが出来ました。

 

稽古はいつもどおり、大石神影流の陽之表、陽之裏、三學圓之太刀。

英信流は、大森流、太刀打、英信流表、詰合。

これだけで、二時間はあっという間。

柔術の稽古も入れたいし、大石神影流の長刀も稽古したい。何より大小詰を稽古したいのですが、週一度の稽古ではすべてを行うのは難しいですね。

稽古内容を考えたいと思います。

 

今日は柄手を意識しました。柄手は柄を握ってはいけないと言われています。柄に掛けるだけ。抜刀された刀は柄手に自然と収まるという教えです。

肩の力を抜いて手指の力を抜いていきますが、何だか刀を放り出してしまいそうで、すこし怖い。だから、少しずつしか手指の力を抜けません。特に切りつけようとすると意識をすると自然に手指に力が入ってしまう。意識をするとそのように体が反応してしまうのは、おそらくそういうふうに人間の身体が出来ているんでしょう。

そういうふうに出来ている人間の身体と意識の関係を、丁寧にほぐしていくのが武術の稽古だと思います。意識改革ですね。「斬ろうと思わないように斬る」と考えたりすることも意識改革の方法でしょう。あるいは斬るという感覚を塗り替えていく作業というべきか。

それは柄手だけではなく、動き全般に及んでいるので、意識改革を身体全体に同時に行っていくことが必要になるのです。

丁寧に稽古していく必要がありますから、あれも稽古したい、これも稽古したいと欲張らないほうがよいようです。

丁寧に稽古していきましょう。