3月16日日曜夜の稽古です。
昨日の本部稽古で、大石神影流陽之裏と居合の抜き付け、納刀を中心に見ていただきました。今日はその復習です。
陽之裏は、これまでの稽古とガラッと変わってしまいました。まず、ゆっくりになりました。自己の全体の調和を崩さないように、また相手との調和を保つようにするためには、ゆっくりな動きになってしまうのです。
これまでは一人で稽古していたので、仮想敵を想像しながらも、自分勝手な動きをしていました。反省です。
構えや斬撃といった一つ一つが変わっていくのはもちろんですが、刀の握り方も工夫をしています。師匠の手の内はとても柔らかい。それで早い動きができるのが驚きです。私の場合は、早い動きを実現するには力が入ってしまうのです。
まぁレベルが違うと言ってしまえばそれまでですが、修行です。
一回稽古をしただけで、汗が噴き出てきました。今日は暖かな日です。
さて。次に居合です。
昨日は、抜き付けと納刀だけで終わってしまいました。
どちらもポイントは鞘手です。
私はかつて学んでいた無双直伝英信流の癖が出てしまって、鞘手をしっかり握ってしまいます。ですので、納刀の時は、鯉口をこねくり回し、その結果、鐺が躍るのです。
でも、無双神伝英信流では鯉口、鐺は動きません。
一体、どうやってあんな動きになるのかなぁと思っていました。
力を抜いているつもりではいるのですが、私が”つもり”で抜いている力などは、微々たるもので根本的に異なるのです。
教えていただいたのですが、まったくその動きができません。
鞘手が悪いから、抜刀のときも最後の最後で鯉口を捻ってしまい体の開きが滞り、ただでさえ柄手だけで抜刀しているのに、ますます右手に頼った抜刀になってしまう…ということのようです。なんというメカニズム!!
それに。問題は体のことだけではないのです。
抜き付けは鞘離れする瞬間に行うものではありません。柄に手を掛けた時から、いえいえ着座したときから始まっているのです。心の問題です。これが私にはむずかしい。そぅっと抜いて行って、バッと抜いてしまうのです。駄目ですね~。
一から修行のやり直し。
まずは鞘手をなんとかしなければ。
と、昨日からずっと心のどこかに引っかかっていたのですが。鞘手の動き、柄手の動きを何度も繰り返します。素手で。
それで、今日、妻と散歩をしていたときに、閃きました!!
こんな感じではないかなぁと、思わず何も知らない妻に説明をしてしまいました。
ふ~んだって。まったく亭主の苦心を分かっていない。
さっそく、道場で試します。
うん。何とか課題のいくつかは解消できたような気が…。
また次回、本部稽古でご指導を頂きましょう。
やはり最後は横雲と稲妻を抜いておしまいです。
平成26年3月16日