「己を正しうして後に発す」

6月22日日曜夜の稽古

 

はっきりしない天気が続きます。

日曜夜の稽古は静かです。剣道稽古をするグループもいないし。

だいたい、日曜夜に稽古しようなんていうのは、奇特な人ですね。自分のことは置いておいて。

 

今日は、立ち居、礼法、歩法、斬撃を繰り返したあと、初発刀に取り組みました。

これまで少しはかじった程度でしたが、今日は本格的です。

初発刀を始めた途端、礼法の体の遣い方を忘れて、刀に心を奪われてしまいました。抜こう、斬りつけようという思いが強すぎて、自分の体が置き去りになってしまいます。さらには手順を追うのに一杯でやっぱり体が置き去りになります。

そういうときは、また礼法、立ち居、斬撃に戻って稽古です。

 

「仁者は射の如し。射る者は己を正しうして後に発す。発して中らざるも、己に勝つ者を怨みず。これを己に反り求むるのみ」という言葉があります。射た矢が的に当たらないのならば、自分を省みるという意味です。

ひたすら自分との対話をする必要があるわけです。

でも、その前に、何が正しいか分からないといけないのですけど。

指導者がいるのは、まさに正しいことを教えるためなのですね。

責任重大なわけであります。

 

ようやく初発刀ですが、当面は礼法、立ち居、初発刀を中心に稽古をしていきます。

目安は一か月以上になりますか。

もちろん人によって進度は異なりますので、立ち居、礼法中心になる場合もありますので、ご理解ください。「これを己に反り求むるのみ」であります。

 

日曜夜には日誌を書いていたのに、一般公開にするのを忘れていました。

早く飲もうと焦っていたようです。

 

                                                                          平成26年6月22日