超スローでの発見

8月14日木曜夜の稽古

 

午前中は墓参りをしていましたので、夜の稽古をしました。思い立っての稽古のため、私一人の稽古です。

妻と子供たちが妻の実家に里帰りをしているので、暇なのです。いやいや暇だから稽古に行くのではなく、確かめたいこともありました。

さすがにお盆休みのど真ん中の夜は誰もいないだろうと思っていたら、若い女性が居合の稽古にやってきました。熱心なことです。

 

昨日、超スローな稽古をしました。その時も少し奇妙な気がしていたのですが、なぜか分からず、そのまま稽古を続けました。一夜明けてふと疑問が形になりました。「僕ってあんなに遅く動くことができたっけ?」

昨日は普通にスローモーションで動いていたのですが、昔はゆっくり動くのが大変でした。昔と言っても一年前くらい。ゆっくり動こうとすると、力が入ってしまって疲れました。それにそんなにゆっくり動けない。止まってしまうか、早く動いてしまうかのいずれかでした。

でも、昨日はそんなに疲れず、力も入らず、楽に動けた…気がしました。

これは、確かめねば。

 

で、今日は全行為(礼法、歩法を含めて)を超スローで行うことにしました。

結果、普通に楽に稽古できたのです。普通に出来て、ちょびっと嬉しい。

おまけに無駄な力を感得することもでき、同じ業を何度か修正しながらの稽古になりました。あっという間に2時間が過ぎました。

 

要するに。

これまでもゆっくりやっているつもりでいたのですが、不十分だったわけです。

粗雑な稽古であったと反省せざるを得ません。

でも、こんなにゆっくりでいいのか?とも疑っています。

これまでもゆっくりやっていて、ある程度慣れてきたので、動作が早くなったのだと思います。無駄な力や動作、無理な姿勢などを削っていくことで早くなっていくことが本来の姿ではありますが、それと「慣れ」による早さの違いに自分で気が付くことが可能でしょうか。ムズカシイ課題です。

 

私に限って言えば、今の自分の自然な早さの稽古と超スロー稽古の二本立てで当面はやってみようと考えています。

超スロー稽古は、「慣れ」による早さを得た過程で見過ごしてしまった「りきみ」を今回は発見できたわけですので、極めて有効な稽古法です。

それに兄弟子に言われたお尻を柔らかくというもの実感できた気がします。

その意識を失わない程度の早さを維持しようと目論んでいるわけです。

で、時折、超スローで確かめる。

出来るかしら。

 

ともあれ、工夫を重ねることができた、浮雲、横雲、稲妻で稽古終了です。

 

                        平成26年8月14日