6月13日土曜午前の稽古
剣道の稽古とキックボクシングの練習をしている横で、今日は二人での稽古です。
いきなり初発刀。体が動くかトライです。うん、まずまず。
それから斬撃の稽古に戻ります。慣れてくると早い動きになりがちなのは前回お話をした通り。スピードを求めるのではなく、繊細さを追求しましょう。
今日は二人での稽古なので、大森流ばかりでなく、太刀打の稽古もしてみました。
と言っても、初めて教える形です。私自身も久しぶり。
形の名前をすっかり忘れてしまっています。恥ずかしい。
太刀打は英信流の剣術の形です。
大石神影流との違いは、間合の攻防ですね。大石神影流を初め、ほとんどの剣術流派は遠間から触刃の間まで近づいて、そこで攻防を行います。気の攻防や刀での駆け引きをする訳ですが、太刀打では遠間から近づいて一気に切り付けます。好みの問題ではないと思いますが、私は一気に切り付ける太刀打のほうが好きですね。遠間から近づく勢いを活かしている気がします。というほど、勢いよく近づいているわけではないんですけど。
対人の形は、大石神影流でも稽古をしていますが、とても大切な稽古です。
一人で稽古する居合だけでは、間合や拍子がよく分かりません。対人稽古など様々な形を稽古することで、各々の業の理解が深まると思いますので、少しずつ習得する形を増やしていきましょう。
大小詰の稽古に付き合ってもらいました。昔に比べて体全体を遣えるようになってきたと思いますが、まだまだですね。うまく表現できませんが、独習形態の抜刀術の形は、自分自身の調和を稽古するのだと思います。心と体を繊細にして、全体の力を調和させる。対人の太刀打や詰合は、相手との調和を求めるのですが、大小詰はその極致。刀を介さず、直接に相手との力の調和を図る。刀の場合は、その動きの情報量が少ないので分かりやすい?のですが、相手の体に直接触れるので、情報量が多い上に繊細です。相手がどう動こうとしているのか、瞬時に把握できる。反応できる。その反応を敏感に察知して、調和を図るのですから、柔術(大小詰は柔術です)はやっぱりムズカシイと思うのです。
「やわら」は身も心も柔らかく、相手との調和が大切だから「和」とも書いたんでしょうね。
大石神影流の形稽古も行って稽古終了。
私だけ少し居残りで、英信流表の稽古。一通り抜いて、横雲を集中的に。
なんだか気持ちがよかったのです。関節がべたーっと動く感覚。関節の動きがゆっくり感じられるということかな?
横雲を何度も抜いて、今日の稽古終了です。
平成27年6月13日