4月7日に広島護国神社での奉納演武に参加しました。
その前日に稽古をしたのですが、実はその時はじめて今回の演武で渋川一流柔術を演武することを知りました。事前に奉納演武プログラムをiPhoneで見ていたのですが、表示がずれていてよく見えなかったのと、まだ剣術や居合術ほど稽古を積んでいる訳ではないので、まさか演武することはないだろうと思い込んでいたのが敗因?です。
柔術はとても面白い。そんなことを書いていいのかと思いますが、面白いものは面白い。
力を入れてしまうと形が崩れ、かえって技が極まらないところに面白さがあります。一生懸命崩そうとすると、それが仇になって崩れない。
頑張ってはいけない。楽に動かないといけない。
頑張ってはいけないというのは、面白いですね。
頑張るというとつい力を入れて、真剣に取り組もうとしてしまう。
でも頑張ると余計な力が入ってしまい、技にならない。
だから頑張らない。らく~に動く。
居合や剣術で力を抜いたように見せていても、外目には分からず、かつ動けるから技もかかっているように見える。でも、柔術はそんな誤魔化しが出来ません。力が入っていると相手は崩れないし、相手が崩れないと技もかからない。
なんともなんとも。
師匠や兄弟子から背筋を楽にとよく指導を受けましたが、柔術をやることでその意味が本当によく分かりました。
にっこり笑って人を崩す。柔術はやわらかく遣うのです。
護国神社での奉納については、兄弟子に助けられましたと申し上げることで内容については触れないのが武士の情けというものです。