二週前の講習会で学んだ大石神影流の陽之裏、三學圓之太刀を復習しました。
動きが複雑になってくるのですが、体の遣い方は何も変わりません。
むしろ基本となる体の遣い方を、いろんな形を通して深めていくことに主眼があるように思えます。
私が気を付けないといけないのは、背筋を楽にすること、手の内、鼠蹊部の緩み、肚感覚などになりますね。これらを意識すると、流儀の求める体の遣い方に近づくのです。それをいろんな形を通して学んでいく。奥が深いですねえ。
相手がいる形はとても面白い。
二人での稽古を一通り行って、あとは各人で素抜き抜刀術。
私は素抜き抜刀術も面白いのです。一人でいつまで稽古しても飽きません。家に道場が欲しいなあと思うくらいですね。フランスのアパートは割と広くて、平日でも刀を抜いて稽古をしていましたが、さすがに日本ではむずかしい。
どうしたら、背筋が楽になるか。手の内を柔らかくする限界に挑む。鼠蹊部にはなかなか意識がいかず、肚に気持が落ちていかない。そんなことを試しながら黙黙と稽古します。
楽しいですね。楽に抜けたり、気持よく斬撃できたりすると、肚落ちするのです。「いまのはいいんじゃない?」と思うし、感覚が変わってくるのが分かる。
そうやって少しずつ無理無駄をそげ落とす。
居合修行の楽しさです。