大石神影流の陽之表、陽之裏、三學圓之太刀と大森流、英信流表、太刀打、詰合、英信流奥を一通り稽古するだけで、一時間は過ぎてしまいます。
そのあとで、気になるところを繰り返し稽古をするのですが、呼吸や関節部の緩み加減、わずかな姿勢の違いなどで、同じ形を稽古しても体の感覚は毎回異なります。
ですが、時には敢えてゆっくり稽古をしたり、指一本分だけ足の位置や手の位置を変えたりして、故意に変化を付けてみます。そうすると呼吸が変わったり、力みが取れたりすることがあります。不思議な感覚で、以前はどうやっていたか分からなくなるくらい、新しい動きのほうがしっくりくることがあります。
わずか指一本を動かしても、体全体が影響を受け、心まで違ってくる。
まだまだ体の各部はばらばらですが、感覚を磨き動きの質を深めていくと、体がまとまってくるのだと思います。
日々稽古です。