軽く動く

11日土曜は夜の稽古。大阪も雨が降っていて、おまけに土曜夜ということもあって、空手の稽古に4人ほど来ていましたが、他には誰もいません。

非常に静かに稽古できました。

コロナウィルス対応のため、対人稽古が禁止されており、柔道や剣道は稽古できないので一人稽古が可能な空手、太極拳、居合、テコンドーの人たちだけが武道館を利用しています。

稽古できない剣道の方々には申し訳ないですが、静かに稽古できるのはとても有難い。

 

英信流奥の稽古をします。奥は多敵や窮屈な状況を想定しています。体を軽く動かせなければなりません。また、多敵の場合は動きにムラがあってはいけません。とても難しい。

大森流から始まって、英信流表、太刀打、詰合、大小詰、大小立詰がありますが、最終的にはすべての技を稽古して身につけねばならないのだと思います。

奥まで至って、また表に戻る。

稽古の過程で得た新たな発見や体の遣い方を、もとに戻って試してみる。

そういったフィードバックが技を進化させます。奥まで稽古したから終わりという訳にはいきません。もっとも私の場合、奥を稽古しているといっても、本当に稽古しているだけで、うまく体を動かすことは出来ていません。

体をムダムラムリなく遣うことができるようになるために、心も体も軽く動かさねばならないのだと思っています。心と体の姿勢が大切です。

 

蛇足ながらムダムラムリというのは「ダラリ」と覚えます。私の仕事は工場のカイゼンで、どこからカイゼンに着手するのかというと、このムダムラムリをしているところから、というのが鉄則です。それを見つけるのが難しいのですけれど。

自分の体の動きや心の働きまで、ムダムラムリを相手にすることになるとは、何だか仕事を私生活にまで持ち込んでいるようで、あまり嬉しくないですねえ。