新しい形を学んで稽古を積むと、それまでに学んでいた形の理解が深まります。
稽古は常に気付きの連続。
学んだことが出来るようになったと思っていても、新しい形を学ぶことで、新たな気付きがあり、それまでに学んで出来るようになったと思っていたことも、実は出来ていなかったことが分かるということを繰り返しています。
謙虚にしているつもりはありませんが、出来ないことに気付くと謙虚にならざるを得ない。
出来ないことに気付くということは、それまで気付けなかったことを気付くことが出来たということです。出来るという自信ではありませんが、出来ていないレベルをより深く知れるようになったという自信?が深まります。
これが謙虚ということかもしれないと考えたりもします。
気付きを得るには、四肢を楽にしてゆっくりと動かなければなりません。微妙な感覚をとらえるためには、とらえられる速さでなければなりません。
武術の世界はとても精妙で静謐な世界であると思います。
人間の心身の奥深さでもあるのでしょうか。
語彙が少なくこの感動を表すにふさわしくないかもしれませんが、非常に面白いのです。