より丁寧に刀を扱うように心がけるようになりました。
剣道から始まり、居合に出会い、古流剣術を学ぶようになりました。
当然、刀の扱いは丁寧にしようとしていますが、ここでいう「丁寧」は、刃や切先まで意識を通すというか、自分の身体のように感じられるようにするというか。そういう意味です。
斬る時も、力任せに振ったり、叩きつけるような扱いはせず、すーっと空間を割いていくイメージ。
そういう感覚でいると、剣術でも刀を通して相手を感じることが出来るような気がします。
たとえば相手が上段で、こちらが附けに執っている。その時に何かつながっている感覚がする時があります。
柔術や大小詰でも、相手に直接触れることで、つながっているというか、自分と一体化しているというか、そんな気分になる時があります。
そういうときに、ムズカシイ抱詰が出来たような気になります。
力は入れていないけれど、自分の動きに相手が合わしてくれるような気分です。手ごたえはありませんが、何かつながったような感覚。錯覚なのかもしれませんけれど。
この感覚は日常生活でも鍛えられます。丁寧にコップを扱う。道具やモノに優しく触れる。
自分の動きにも敏感になるように思います。礼法をいつも意識している感覚ですね。
少し世界が広がるようで、明るい気分になるんです。
今日で今年の稽古はおしまい。
コロナの影響で稽古も出来ない時期がありましたが、それでもそれぞれに進境があったように思います。継続して稽古していきましょう。
よいお年を。