今週は日曜の午後3時からの稽古としました。すこし空いています。よかった。
3月からは大阪の緊急事態宣言も解除されるので、学校でも剣道の稽古は出来るでしょうから、少しましになってくれることを祈ります。
今日は居合の稽古のみ。大森流、英信流表、太刀打、詰合、大小詰まで。
通して稽古をすると、無雙神傳英信流の稽古体系の素晴らしさを痛感します。
大小詰は柔術技法。これまでも何度か述べましたが、力を使いません。
業で相手を崩すのです。業の中心は自分の腹と体軸、鼠蹊部の遣い方にあります。
ここで面白いのは、腕力で組み伏せようとするとそれがすぐに相手に分かってしまうことです。それまでの大森流や英信流表の素抜き抜刀術は一人で行いますし、太刀打詰合は相手はいますが刀を介して相手と通じているので、力を使っていると指摘されてもなかなか理解できない。
でも、大小詰では力業は通じないので、端的に力を使っているのが分かってしまう。
逆に大小詰で力を抜く必要性が分かれば、素抜き抜刀術にも太刀打詰合にも余分な力が入っていたことが分かる。
大小詰が遣えなくて、これまでの己の修行の過ちを知る。
三歩進んで二歩さがる。
よく考えれば、自分の腹と体軸、鼠蹊部の遣い方というのは、大小詰だけの業ではなく英信流全般の話です。しっかり稽古していきましょう。