5月連休中に名古屋で師匠に稽古をお願いしました。
その後、道場が使用禁止になり、しっかりした復習ができぬままでした。
先週から稽古を再開し、ようやく体もすこしずつ感覚を取り戻し始めたようなので、教えていただいたことを思い出しつつ取り組みます。
私の貫汪館武術修行は時節広島に行き、稽古を見ていただくことで成り立っています。
なので、毎週のように見ていただいくことは勿論、おまけにフランス駐在で4年も日本を離れていたこともあって、まとまった時期に継続して指導をいただいたことがありません。
そんな訳ですから、師匠に教えていただくたびに、初めて聞くような内容になります。もちろんこれにはもう一つ別の意味もあって、師匠に何度か同じような指導をされているのに、私のレベルが追い付かず、ようやく言われていた内容が分かるようになったという場合も含まれます。
つまり何が言いたいかというと、稽古の度に自己改造をしているということです。
しずかにゆっくり動きながら、自分の感覚を頼りに教えていただいたことを体現できるように気を付ける。指導の際には、普段疎かにしている感覚に気を配らなければならないことが多いので、それがある程度体現できるようになると、ときには劇的に(と私自身には思えるくらい)動きが変わることもあります。
私には、この自らの感覚を探し出す過程が面白いのです。感覚がある程度つかめるようになると、動きも変わってきます。というか、動きがつかめるようになるので、変化が分かるようになるというほうが正確です。
これは素抜き抜刀術で一番端的に稽古できることですが、剣術や柔術も相手と高め合える稽古ができれば、可能です。
ゆっくり丁寧に改造を楽しみましょう。