5月21日の定例稽古が支部長不在の自主稽古となりましたので、稽古記録としてご報告いたします。大阪支部では、我々支部会員の昇段審査も見据えて稽古を行ってきており、居合は大森流、剣術は試合口を中心に実施しました。
定例稽古と同様に、居合の斬撃から。特に私は、刀を腕力で振り上げていないか、斬撃後は肚に収められているか。また、正対していないか、呼吸に合わせて動けているかどうか。日々の調子によってブレがもろに出てしまいますので、私にとってはバロメーターのような稽古です。
大森流。大森流は十一の形で構成され、初発刀に始まり様々な想定のもとでの応用技が続きます。居合に限らずですが、個々の進捗に応じて慎重に行うべきところ、改めて稽古を進める立場の難しさを感じました。
剣術は、基本的な構えを意識した上で試合口を。五本の手数(形)の流れを重視して、極力意識を集中したまま五本続けられるように。私は打太刀を務めることが多かったのですが、相対する打太刀と仕太刀の双方が稽古によって上達するように。
柔術の履形は、礼法を中心に。互いに蹲踞して両拳をついて礼をすることから始まります。呼吸に合わせて身体を動かせることができているか、続く動作においても股関節の緩みを意識して重心を後方に下げることによって下がっているか、相手の手を取る押す際に腕力で操作してはいないか、など柔術全般に求められる要素が満載です。貫汪館本部の道標でも再々触れられていることですが、いざ実践して改めて素直に取り組むことの難しさ?を感じます。
最後は、少し時間に余裕を見て、大森流から形を三本抜いて終了としました。怪我などなく終えることができてホッとしました。皆さん、お疲れ様でした。