鼠蹊部のゆるみ

久しぶりの稽古参加です。

欧州出張と帰国してからのコロナ罹患で、2週も稽古ができませんでした。

講習会にも参加できなかったので、残念つづき。

うずうずしていたので、平日夜に個人稽古をしていました。

 

今日は間近にせまった演武会の稽古を、と思ったのですが、皆さん仕上がりは上々です。

うまくなりましたね。

私がいなくてもまったく問題ないということは頼もしいような悲しいような。

師匠の講習会や普段の稽古のたまものという理解をして、悲観的にならないようにします。

 

すこし気になったのが柔術ですね。

むずかしい技ばかりですが、ちゃんとできている。

ちゃんとできていますけど、むずかしそうにしているのは、鼠蹊部がゆるんでいないからのように思います。

楽に立って、胴体の動きに合わせて手や足を動かすのですが、その際鼠蹊部がゆるんでいないとまず足が自由に動きません。

鼠蹊部をゆるめると、足首や膝もゆるむので、肚が働きはじめて、それに応じて足が動く。

肩からも力が抜けて、手を楽に動かせる。

技を掛けようと意気込むと、力を使ってしまいます。肩に力が入って、肚が疎かになる。

意気込まずに楽に立って鼠蹊部をゆるめて優しく動いて技を掛ける。

そんな感覚ですね。

そもそも力を使ってしまうと足が自由に動きません。体を固めてしまいますからね。

この感覚は、居合や剣術でも大事な感覚と思います。

柔術を学んで、鼠蹊部のゆるみの大切さがよく分かり、それを居合や剣術にも適用して、体を楽に遣うようにと心掛けています。

そう言いつつ、私もつい力を入れて、身体を固めてしまいがちですけど。

技を柔らかく遣うように心掛けていきましょう!

 

と、いいつつ来週はいよいよ本番の演武会。

私は出張が予定されていたので不参加です。見学には行けるかもしれません。

皆さんの日ごろの稽古の成果を心穏やかに奉納してください。