繊細に

10月に入った途端に涼しくなりました。大阪はすこし肌寒いと感じるくらいです。

あまりの寒暖差に加え、出張が多くなっていて、体調がすぐれません。

新幹線の中などでも咳込んでいる人が多いですね。気を付けなければ。

 

久しぶりに写真掲載。一緒に稽古している人たちの顔にボカシを入れてもらいました。

居合は斬撃、大森流、英信流表、詰合、大小詰。

剣術は陽之裏、長刀合、棒合、その他演武用の手数の稽古。

柔術も演武用の形の稽古。

 

稽古が終わって、仕事前に一息ついて、自分の稽古(大小立詰)を忘れていたのを思い出しました。やれやれ。

 

演武が続きます。多くの形や手数を丁寧に指導いただいて、集中的に稽古をするので歩みは遅いですが、少しずつ技が体に沁み込んでくるように思います。

指導を受けたとおりに動くために、全身の感覚に耳を澄ませて注意深く動いていると、少しずつ技が沁み込んでいくように感じるのです。

それでも意識が出来ていない体の部位や動きがどうしても残っていて、それを師匠に指摘されて初めて気づくということも繰り返します。

人間の意識は、体で起こっていることをほとんど知覚できないそうです。

一生懸命耳を澄ませても、ようやくほんの少し分かる程度なのでしょう。だからこそ、正しく指導を受けて、自分では気づけない点を指摘してもらう必要があります。

そういう過程すべてが、武道の学びには欠かせないのです。

 

全身の感覚に耳を傾けることが楽しいですね。

居合の稽古では、刀の動きを感じることが必要です。非常に繊細な動きになります。

真剣での稽古を始めてから、ますます繊細さを求められるように感じています。

真剣ではさらにゆっくりでしか動けません。一人の稽古で練っているところですね。

剣術や柔術は、相手を感じることが重要に思います。とくに柔術でその重要性に気づかされ、それを剣術に応用しているところです。柔術のように直接相手に触れる訳ではないので、つながりを感じるためにはより繊細になる必要があります。

さまざまな場面でつながりを感じられるためには、いろんな人と稽古することが必要です。

残念ながら、まだ人数が少ないですが、それでも日々我々のコンディションは異なります。先週と同じ相手でも、今日の相手は先週の相手とはちがう。もちろん自分も違う。

心を新たに稽古に励んでいきましょう。