武道館の利用者が増えたのか、いつも利用している土曜午前の時間帯は混みあいますとのアナウンスがあり、やむなく土曜午後の稽古としました。
個人利用ができる時間帯が少なくなっていくのは、今後の稽古の継続に支障が出てくるので、仲良く限りあるスペースを共用できるようにしたいところです。
が、今回の土曜午後は3連休の中日でもあったためか、ものすごく空いていました。
おまけに武道館の係の人が剣道と我々居合を稽古する人間を分けてくれたため、とても静かで快適に稽古をすることができました。
剣道をする人たちが気合を発し、竹刀で打ち合うのは当然としても、周りの人間にあまり注意を払わずに、打込んだ勢いのまま他者が稽古しているところまで走り込んできたり、あるいは子供たちを教育するためとは言え、笛を吹きならすのは辞めてほしいと思いますね。
危ない時は注意しますけれど。
そんな不快な思いをせずに稽古に取り組めたので、とてもゆったりとした稽古ができました。先週に大きな演武会が終わったことも心理的にゆったりできたのかもしれません。
いつもどおりに斬撃から稽古をはじめ、大森流を丁寧に、英信流表をゆっくりと。
ついで次の演武に向けた詰合の稽古。
剣術も演武に向けた稽古で陽之裏をじっくりと。
ここまであまりにゆっくり稽古をしたために、柔術の時間が短くなりました。
演武をする柔術の技を稽古します。
柔術も基本的にはゆっくり稽古しなければならないと思います。
すぐに技をかけようとして、手足にチカラをいれてはいけないし、無理な動きをしてもいけないはずです。手足にチカラを入れなくとも、相手の体勢が崩れたところへ、やんわりと技をかけていけば、勝手に最終形態になっていくのだと思います。
最終形態にするように手足にチカラをいれてはいけないのです。
稽古を積んで上手になれば、手足にチカラをいれなくても早く技を掛けることができると思いますが、その際も最終形態を思い描いて一気にそこにもっていくのではなく、どんな対応もできるような心持でないといけないはずです。
おそらく居合や剣術と同じように、ゆっくり動きつつ無駄を廃し間を詰めていく稽古を積むことで、上手な人のように早く技を掛けられるようになるのでしょう。
あせらず、でも無駄を廃し、間を詰めていく稽古をしていきましょう。