演武会と昇段審査に向けた稽古

先週に続き、今日も北千里体育館の柔道場で稽古。

2週間後に迫った日本武道館の演武のため、畳のある場所で稽古したいのです。

 

稽古はいつもどおりの斬撃から。

居合では大森流、英信流表、太刀打を。昇段審査もあるのでしっかりと。

前回の大阪講習会で、袴捌きを教えて頂きました。

今日お伝えしたように、袴捌きを丁寧に行うと、肘の位置や脇の閉じ具合、指先の向きまで変わってきます。

その姿勢のまま、無理なく鞘手を掛け、柄手では親指の使い方を工夫していますが、半身になりつつ抜付をすると、抜付の感覚が違ってきました。これもお伝えしたとおり。

もちろん、一人で抜くからと言って、勝手に動いていいわけではなく、いつでも奥居合の向拂が出来るように動いていなければなりません。まだそこまでは出来ないのですけど。

そういう心掛けをしながら抜付をすると、私はまだ早く抜付けることができません。

でも、さまざまな工夫や師匠の動きを思い描きながら稽古をしていると少しずつ感覚が変わってくるように思います。

工夫をしていきましょう。

居合で長く時間を取りすぎました。

 

剣術は陽之表と陽之裏を。

陽之表では、体が浮かないように注意をしました。

体を一塊のものと思ってしまうと、刀の上げ下ろしで体全体が上下してしまいます。

体はいろんな部位が連携して動くものと思うと、体全体で重さや動きを吸収しようとするので、無理なく体も浮かずに動けるようになるようです。少なくとも私は。

そういうことに気を付けながら稽古していて、柔術の時間がなくなりそうになったので、陽之裏の稽古は今回はなし。

 

それで柔術。

二人ともものすごく上手になりました。

丸身では勝手に一回転するくらいの受け身になりました。自然に前方へ放り出された感覚です。上手に受け身を取った自分を褒めてあげたいくらいの素晴らしい丸身でした。

もっとも、いつもそうですが受け身を取ろうと思って受け身をしている訳ではなく、なされるがままにしていると勝手に受け身になっていたということなので、褒めてあげるべきは私ではなく私の体ですけれど。

潜投も巻返も擔投も、しっかり極まったよい技になりました。

 

打込の柔攻、抗止、掻込、捕込、地捕もよくなりました。

稽古の中でも言いましたが、柔攻では居合と同じで脇が閉じられていて体と一体となった手足の動きを実現できると、とてもよい技になりますね。地捕も受の流れをうまく利用できれば、ゆっくりであっても、受が耐えられないとてもえげつない技になります。

 

「流れるように」と考えると、つい心が上擦ってしまって、急流のように動いてしまいますが、そうではなくて、淀みなくゆったりとした動きも「流れるように」です。

ここを注意していれば、よい演武ができるのではないかと安心しています。

 

で、私の十手と分童。

二人はとても上達したので、私だけ置いてけぼりになりました。

間合が難しい、一瞬で手を取るのが難しい、得物に心がとらわれて、体と調和した動きができていないと、あまりよい出来ではありません。安心できない。

さらに一人稽古を積むようにいたします。