二日間の稽古

17日土曜、18日日曜と二日の稽古を行いました。

もともと18日は独習日でしたが、17日に参加できない人が18日に参加となり、普段の稽古のようになりました。

二日とも、同じような稽古です。

 

居合の斬撃、大森流、英信流表の稽古をした後に、京都での演武の稽古。

大小詰、大小立詰、柔術の演武の形を稽古です。

残り時間で、昇段審査で見ていただく剣術の手数を稽古。

 

居合でも柔術でも同じですが、チカラで何とかしようとすると無理が生じます。

チカラで何とかしようとしている時の共通点は、肘が上がっていることです。つまり肩にチカラが入っているんですね。抜刀のとき、柔術で相手の手を取りに行くとき、肘が上がっていると体と手の動きの連携がとれなくなります。そうすると、チカラで何とかしなければならなくなり、ますます肩と腕にチカラが入るという悪循環に陥ります。

 

私も何とか肘を落として肩を使わないように、あれこれ工夫をしている最中ですが、夢中になると肩にチカラが入ります。それに気づくと体のリセット。その繰り返しです。

私のリセットの方法は、頭を起こして「だらん」と立ったり坐ったりすること。知らないうちにチカラを入れてしまっているのが、腰まわりです。反り腰気味になるのは私の癖ですが、「だらん」とするとそういうところまでチカラが入っていたのが分かります。

この「だらん」というのは、二刀を学んでいたときに、師匠から教えて頂きました。

以来、いろんな場面で「だらん」としています。

仕事をしているときでも、気づいたときに「だらん」として、キーボードをたたくチカラを弱めています。

頭の位置も大事なのだと最近気づきました。坐した状態での進退や柔術での体の回転などで腹と頭の位置が同じ線上にないと頭から突っ込んでしまうのです。

と、理屈は分かったのですが、さて実行するとなると、長年の猫背で頭を起こすことになかなか苦心しているところです。

 

武道の稽古では自分の体をよく観察することが大事です。また相手の体の動きを把握することも大事です。そういう観察は、体感を通して行います。チカラを用いてしまうと、その感覚を殺してしまうことになるのです。

なので、できるだけチカラを抜いて、感覚を敏感に、無理な動きや無駄な動きをしていないか、常に観察するように心掛けましょう。