大小詰

また寒さがぶり返してきました。てくてく歩いて道場へ向かうときに、寒さを感じます。

が、稽古帰りは寒くない。体が温まっています。

 

その稽古内容は。

居合は斬撃、大森流、英信流表、太刀打、大小詰、大小立詰。

剣術は陽之表、陽之裏、三學圓之太刀。

柔術は演武のための形。

 

柔術をもう少ししっかり稽古したいのですが、時間配分がむずかしい。

ただ、大小詰も大小立詰も柔術技法ですから、そこで柔術の体の遣い方を学べるのですが。

 

技の最後の形だけを思い描いて、チカラを使ってはいけません。

結果として、そうなるだけで、チカラでそうしているのではないのです。

 

柄留、小手留、胸留では打太刀が床に倒されますが、それは相手の体の動きに巻き込まれたようになって、結果として床にしか行き場がなくなってしまって、床に倒れてしまうのです。遣い方はチカラを用いずに、体の回転や腹の動きを手や刀の柄などを通して相手に伝えているだけで、床に押し付けようとしているのではないのです。

師匠に技をかけてもらったら、どうしようもなく床に倒されてしまいますが、それはチカラで押さえつけられているのではなく、自分の腕を極められたまま師匠の動きに巻き込まれてしまうので、倒れるしかチカラの逃がし方がないからです。

結果として、床に組み伏せられているという形になります。

あくまで結果としての姿で、そこに至るまでの体の遣い方をよく見なければなりません。

よく見たからといって、すぐに出来るようになるわけではないのですけれど。

 

チカラで押倒そうとしているのではない。これは柔術も一緒ですね。

チカラを用いず、体の動きと間合いなどの理合いで、結果として倒している。

そういう稽古をしなければなりません。

そしてこれは、居合も剣術も同じなのです。稽古を積んでいきましょう。

 

で、この日もたくさん受け身をとったお蔭で、体はぽかぽか。

体は温まっています。