大石神影流

武道館に着くまでに、汗をだらだらかきました。最近は少し歩くときには必ず持ち歩く日傘を持って出るのを忘れてしまいました。この強烈な日差しでは、本当に痛恨の忘れ物です。

 

さて、本日の稽古。

居合は、斬撃のあと、大森流、英信流表をゆっくりと。次いで、太刀打と大小立詰。

剣術は、試合口、陽之表、三學圓之太刀、二刀、小太刀、天狗抄。

柔術は、なしです。

剣術中心の稽古にしました。

 

近頃は、剣術の面白さに取り付かれており、一人で稽古をするときも剣術に充てる時間が増えています。もちろん本当は相手になってくれる人がいた方が、より剣術の面白さを堪能できるのですが、そこは已むを得ません。

 

剣術の面白さを、相手とのつながりを感じながら、相手に応じて千変万化できるような心と体の備えをすることに感じています。

もちろん、現段階のわたしの力量では千変万化できませんけれど、相手の機先を制したり、請けて張って応じたり、躱したりと、さまざまな刀と体の遣い方を学んでいます。

心と体を緊張させて、相手がこう来るからこのように返す、と手順を追っていると、千変万化は無理ですね。

心も体も楽にして、相手とのつながりを大事にして、機先を制することができれば機先を制し、機先を制することができなければ応じて返し、それもできなければ躱して対応する。

そういう動きになっていかなければならないのでしょう。

そのためには、相手とのつながり、自分の心身の備えが一番の大事になります。

楽にするというのも、だらっとしているということではなく、周囲の変化を敏感に察知できるような繊細さをもった楽な心身の構えのことになります。

最終的に千変万化を学ぶためには、防具稽古をするのが近道でしょう。

大石神影流にも防具稽古がありますし、そもそも防具を開発したのが流祖なので稽古しない訳にはいきません。

が、私の場合、現代剣道が摺りこまれているので、面小手をつけるとむくむくと現代剣道が蘇ります。この現代剣道をなんとか殺しておかねば、防具着用できません。

まずは心機を澄まして、楽な刀法ができるように鍛錬しましょう。

大石神影流は、千変万化を生み出す土台となる刀法を学ぶことができます。

防具稽古で流祖自身が実践していますし、他流との試合前には手数を十分稽古されていたそうです。実証実験済みの剣術ですから、素朴な技が多いのだと考えています。

しっかり稽古していきましょう。