14日は本部道場で稽古、15日は午後から廿日市天満宮で奉納演武。
大阪支部からは2名が参加しました。
14日午後と15日午前に師匠に指導を頂きました。
いつも通りのことではありますが、至らぬ点気づかぬ点を指摘していただき、どのようにすればよいのかも、丁寧に教えて頂けました。
でも、煎じ詰めれば、自我が強くて師匠の目から離れると勝手なことをやりだすのだと、改めて気づかされた二日間でした。
自我が強いというのは、自分では分からないものなのでしょう。
私なりに自我を矯めるようにしているつもりですが、まったく不十分なのです。何度も何度も指導を頂いているのに、自我を捨てきれない。厄介な病です。
自分はまったく出来ていないのだと、十分に自覚しているつもりなのですが、どこか曖昧にしている部分があって、そこから自我が湧き出てくる。
よっぽど注意深く自分を見つめなければなりません。
居合では、一人でゆっくり自己と向き合い、自我が出てくるのを抑える。
剣術や柔術では、相手を何とかしてやろうという想いを捨てて、やっぱり自分と向き合って、流派の動きを体現できるように自我が出てくるのを抑える。
しかも形・手数の動きにもとらわれず、どんな変化にも対応できる体のあり方を求める。
自由に動ける体のあり方を求めることが、自由な心のあり方である。
武道は体の動きを学ぶことによって、心のありようを学ぶ場なのだと思い至りました。
自由な体と自由な心を学ぶ場なのです。
これがとても楽しいのですね。体と心をつなぐ作業が楽しいのだと思います。
これは、お茶やお花、能楽などと同じなのではないかと思います。
すくなくとも格闘技からは遠い位置にいるようです。
今回は、本部の人たちと共に稽古をすることができましたし、奉納演武では一人一人が演武をするので、本部の人たちの動きも勉強させてもらうことができました。
とても気持のよい稽古、奉納演武でした。
これからも、共に学び、切磋琢磨していきたいと思います。